祭りの後・・・
2019-10-31

ねばってくれた夏野菜を 始末する。

ゆらゆら か細かった苗は

数か月で こちらを追い越し

はや 老木の風格。

なおも 花咲き実をひねり出す

満身創痍の生涯を 終わらせるのは

恐れ多く 申し訳なく 寂しく

いつも ちょっとパワーが要る。

ごめんね。ありがとう。

頭を下げつつ 株を引き抜く痛みで

「命をいただく」謙虚を 学ぶ。

風のない畑では いろんな気配が分かりやすい。

雉が飛び立ったり、バッタが跳ねてったり

カメムシが重い羽音でかすめてったり。

その先の しなやかな気配に はっとした。

ふぁさ……ふぁさ……ふぁさ……

朴の葉が 落ちている。

もとい、

朴が 葉を落としている。

タイミングを図るように。

どこか規則的に。

「生き物」の意思が そこにもあったか。

祭りの後・・・

いやいや。しんみりするのは まだ早い。

今度は 冬野菜の”春”が 来たようデス◎

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