いったいキミは誰なんだ。2020-05-15
それは、ちょうど一年前のこと。
「三つ葉」の苗を見つけ
いそいそ連れ帰って定植したのは。
「チビチビ」を「たまに」のペースで
薬味に使いたい<三つ葉>は
ほしい時にチョチョッと採れれば便利◎
「夏には鳥わさでも……♪」
とホクホクしたのもつかの間。
「異変」は、ほどなくやってきた。
山の緑が濃くなるに合わせ
たよりなげだったかわいい葉っぱが
次第に大きくなり♪……すぎじゃない?
三つ葉にしては、頑丈な葉っぱ。
三つ葉にしては、強靱な茎。
てか、そもそも葉っぱの形が違う?
新種かな。三つ葉もいろんな種類出たのかねーと
ちぎって味を見たけれど
んー? これ、三つ葉の味デスカ??
夏場は、モサモサに生い茂る草の海に没する畑。
実は「三つ葉」は
生存競争に負け、とうに土に還っていて
今あるキミは
それになりすました偽装野菜かい。
そんな疑念にさいなまれつつも
類似の植物も他に見当たらず。
抜くのは一瞬。 が、しかし―――。
かくして冬を越し
春到来の畑に盛り返す雑草の中でも
ひときわたくましく出現した株☆
こうなったら、その行く末を見守るかと
その子に合わせ畝を立てる始末w
アシタバにも見えるけど……違う気も。
そもそも、食してよいものか。
チラッとかじる葉は、特段美味くも不味くもなく
のらりくらりとヒトの決断をかわしてくる。
いったいキミは誰なんだ。
その正体は 一年たった春も いまだナゾ。
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