2022-03-24

雪降り前に訪れた晩秋の
神がかった畑が美しすぎて

厳冬と繁忙に疲れすぎて

雪の海と化したそこも
美しいと知りながら
ついぞ見ることなく
春を迎える。

取り残した大根。白菜。
変わり果てた姿に謝ってまわる。

その中で
畝にただ置かれたような蕪だけが
何事もなかったような顔。

ものすごく不思議な景色だ。

ゾンビのような野菜たちも
土に守られた部分や
外側を剥いた中身は
新鮮そのもの。

パリッパリに破ける葉を
思わずその場で齧る。
絶対に裏切らない味わいに
ニヤリ満足◎
春野菜となった彼らの逞しさに
また力をもらえそうだ。

畑は、また新たなシーズンに。

が、今少し前期の余韻にひたりたい。
構うことができずに終わった日々を
少しでも取り戻せれば。
な、心持ちになる春陽気。

透明感が増した大根は
「梨」と言っても
信じてもらえそうな
甘さとみずみずしさ☆